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2026/02/17

明日はお休みなんですよ(シゲマイSS更新)

いつぶりかわかりませんが明日はようやくお休みです。全休です。

半休はちらほらあったんですが、半休だと休んだ気がしないので。

とにかくゆっくり寝たいとおもいます……あと掃除と洗濯とムニャムニャ。


携帯でちまちま書いていたシゲマイSSが大分形になったので、更新します。

ひさびさにシゲがダメダメです。


どうぞ。

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Sonud0fSilence



普段どおりのルーチンワークをこなした一日。
夕食後に風呂に入り、髪を乾かしながらテレビを見ていた麻衣子は、突然鳴ったチャイムの音に驚き、インターフォンを取ってさらに驚いた。
 慌ててドアへ走った。夜遅くにやってきた、突然の訪問者は、麻衣子の婚約者だったからだ。
「いらっしゃい。今日は雑誌の取材じゃなかったの?」
「早く終わってん」
「じゃあ連絡してくれればよかったのに。ご飯は?もう食べた?」
「取材先で弁当出たんや。それ食った」
「そう。じゃあお風呂入れ直さなきゃ…」
言いながらリビングへと入った麻衣子は後ろから羽交い締めにされ、その唇を塞がれた。シゲがいきなり、麻衣子にキスをしてきたのだ。
 麻衣子の意思に頓着しないまま、シゲはキスを深め、ソファへ麻衣子を押し付けて押さえこんだ。
「ちょっと、シゲ?」
焦る麻衣子の寝間着のすそを侵入口に、彼の手が麻衣子の身体を探り出す。
「っん、冷たいわよ、シゲ!」
冷たい指先から身をよじってにげる麻衣子に、彼の大きな手の平は容赦なく追いすがって、あっという間に衣服を床に落とし、麻衣子の柔らかな肌を愛撫しはじめた。




余韻がゆっくり消えてゆくにつれて、熱に浮かされたさなかが嘘のように、身体が重く感じられる。
 あちこちべたつく汗が気になり始めたころ、彼はすまん、と、震えるように言った。
「…ベットに行きましょうよ。ここじゃ眠れないわ」
シャワーを浴びたいと思ったけれど、それを言うと彼が傷つく気がしたので言わなかった。無言で彼をベッドに押し込み、寝巻を着て麻衣子も潜りこむ。
 彼に背を向けるように横たわった麻衣子の体にそっと触れた彼は、麻衣子の反応を確かめるかのようにしばらく間を置いたあと、腰を抱き抱えるように腕を回し、静かに眠りについた。
 いつもなら一緒に眠る麻衣子だが、今日はめがさえてなかなか寝付けずにいた。身体は怠さにくるまれていたのに、彼の腕の中にいるというのに、寂しさが胸を過ぎって寝付けなかった。
 本当に、たまにではあるけれど、彼は麻衣子を傷つけかねないほど、乱暴に求めて来ることがある。息もつけない口づけや、麻衣子の手首を押さえつける痛いぐらいの握力。服を脱がすのもはんぱなままで、好きだとか愛してるとか、愛情の篭った言葉を口にすることもない。
 愛し合うという言い方がぴったりくるような普段の行為とは違い、彼は麻衣子からの愛情を受け取ろうとしない。何か強い感情を一方的にぶつけるように、抱くというより、貪欲に貪ってくるのだ。
  彼がこんな風に麻衣子を求めてくるのは、きっと性的な欲望からだけではない。なにかに対する絶望的な飢えが、彼の内にあるからだという気がしていた。
 寂しさとか単純な言葉では言い表せないけれど、その渇きの正体は、麻衣子にはなんとなく分かる気がした。
 「愛してるわ」 首を回し、彼の耳元に囁いた。
 「大好きよ、シゲ」
 腰を抱きしめている彼の手に自分の手を重ねながら、少しでもその空洞が埋められればいいのにと、麻衣子は思った。



 シゲは体にあたたかさを感じながら目を覚ました。胸元に抱き抱えている彼女は、身じろぎもせずに寝息をたてている。熱の源が彼女であることと、シゲの腕のなかに彼女がいることで、シゲは寝起きの身体がじんわり温まるのを感じた。
 乱暴に自分をぶつけた後は、いつだって彼女の反応が怖い。一方的な行為は身勝手極まりないものだ。暴力のようなもの。詰られて当然、振られても文句はいえない。こんな風にシゲの腕の中に彼女が居てくれるうちは、まだ大丈夫なのだと思える。
 婚約してから、他人なのだからという心理的な枷がなくなったせいだろうか。たまに吹き出す表現しづらい感情を、シゲは彼女にぶつけてしまっている。ぶつけられる彼女は辛いだろう、その自覚はある。
 自分は彼女にすっかり甘えてしまっているのだ。
 いつか彼女の寛容にも限界がくるだろう。いつか、彼女を失う日が来るのかもしれない。彼女の髪に顔を埋め、シゲは考える。
 シゲはその日が来るのを恐れながら、待っているのかもしれなかった。




end
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2009/06/05 笛小説 Trackback() Comment(0)

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