ぞうぜいの春~(-_-;)
エイプリルフールで小島さんの誕生日ですが
特に関係なくシゲマイSSです。
どうぞ。
[0回]
A.二人とも素直じゃないからです進路指導でいつもより部活へ来るのが遅くなった水野竜也は、部室のドアを開けて遭遇した場面に目を見張った。
雑然とした部屋の内にある、二つの人影。
水野の角度からは不確かだけれど、どうやら、キス、していると取れる状況で。
次の瞬間、高らかに鳴り響く、頬をはる音。
顔を真っ赤にした上條麻衣子が、水野の横をすり抜けて走って出て行った。
「……えーと? 何してんだ、シゲ」
一人取り残されている金髪の男に聞く。
「ちゅーしたら逃げられただけや」
両肩を上げるそぶりをして、シゲが言った。
「それにしちゃ、怒ってるみたいだったぞ、上條」
「不意打ちやったからな。タツボンにも見られたし」
「……今度からノックするよ。悪かったな」
「いんや、タツボンが来ることは俺気づいとったよ。外で声しとったから」
「わざわざ俺に見せたわけか? じゃあ」
「うん。お嬢、どんな反応するかなー思て」
「お前な……」
水野は乱暴に荷物を置くと、眉をしかめて言った。
「あんまりからかうなよ。上條なんて耐性ないだろ、そういう遊び」
「慣れとらんから面白いんやん。心配せんでも、その気も全然ない相手にキスは、いくら俺かてようせんで」
「相手に好かれてるからってやっていい事か? お前はどう思ってるんだよ、上條のこと」
「いじめて、噛みついてくるのが可愛いんやん。やりすぎて泣かれるとマジで参るけどな」
「……歪んでんなぁ、お前」
「そうかぁ?」
とぼけた口調で、シゲは言った。
「好きな子ほどいじめたいって言うやんかー」
「お前の中で矛盾がないなら結構だよ」
ため息交じりに、水野は言った。
相手が好きなら、ストレートに仲良くすればいいものを。
なんでこうも、こじらせるのか。
この後の騒動も目に見えるようだったが、水野は静観を決め込むつもりだった。
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2014/04/01
笛小説
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