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2026/02/17

謎解きはディナーの後で2 (シゲマイ新春記念)

時系列が正月前に戻るので
新春??という気もしますが、そこは寛大なお心でスルーをonz

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 謎解きはディナーの後で 2



時は少し、さかのぼって。
朝。
お正月まで、あと数日を残すばかりになった、
底冷えのする、早朝のアパートの一室。

眼を覚ました途端、のどが酷く乾いていることに上條麻衣子は気づいた。
枕元の時計を見れば、まだ朝の6時。いつも起きる時間より早い。
飲み物を摂りにキッチンに行こうかどうしようか、もぞもぞと動くうち、ズキズキと頭痛が襲ってきた。
昨日は大学のサークルの忘年会だった。これでは完全に二日酔いだ。
そういえばどうやって帰ってきたのか、記憶が飛んでいる。
誰かに送られてアパートまで戻ってきたような気がするのだが……
そう、たしか……男の人に?
麻衣子が通うのは女子大だが、近くの大学に姉妹サークルがあって、二次会から人が増えた気がする。

男の人に送られて戻ってくるなんて、と、麻衣子は二日酔いに痛む頭をかかえたくなった。
たいして親しくもない異性に、一人暮らしの住居を知られるのは、いい年をした女性としてあまりほめられたことではない。
はっきり言って、危ない橋だ。酷く酔っている状況にあってはなおさら。
常々、麻衣子には珍しい、異性の友人である、藤村成樹に言われていることなのだ。
「男はオオカミやねんから。気ぃ抜いたらあかんで、お嬢」
と、それこそ耳にタコができるくらいに。
「まあ、何もなかったみたいだから、よかったけど……」
麻衣子はこめかみを押さえながら、ベッドに上体を起こす。
ガタッ、と突然物音が響いて、麻衣子は身を竦ませた。
バスルームの方から、何度か続いて扉を開けたりするような音が聞こえてくる。
麻衣子は一人暮らし。
物音を立てるようなペットも飼っていない。
誰かが、麻衣子のアパートに侵入しているのだろうか。
昨日、私、鍵を掛けたっけ?
強い恐怖で身体を固めている麻衣子に、バスルームから続くドアを開け、顔を出したのは、あの男だった。
「お嬢。スマン、勝手に風呂借りた」
「……ええ。それは、かまいませんけど……藤村、貴方、なんでここに居るの?」
突然目の前に現れた、ジーンズに上半身裸という格好の藤村成樹に、麻衣子は混乱して聞いた。


 
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2014/01/02 笛小説 Trackback() Comment(0)

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